「そのためにも、財政基盤の確立と活動拠点となる事務所の確保が当面の課題」だと鍵政さん。現在、会員たちは手弁当で会の運営に当たっているが、会の活動をPRしながら仲間の輪を広げ、運営費を生み出していけるようにしたいという。
「今は私の自宅が実質的な事務所になっていますが、出歩いていることが多いので、携帯電話で連絡を取り合っているような状態。だから、会員さんに立ち寄ってもらうこともできないし、いつまでも根無し草では信用にもかかわってきますから、これは早急に何とかしなければならないと思っています」
そして、事務所を確保したら、今年中に社会的信用の裏付けとなるNPO法人申請をする予定だとも。
「また、現在は一市三町が活動範囲なんですが、よりきめ細かなフォローができるよう、各地区に支部を作りたいとも考えています。そして、将来的にはミニデイサービスや配食サービスなども行っていきたいですね」
やりたいことも、やらなければならないことも山積みだというが、あせらずに一歩ずつ着実に活動の基盤を固めていくことが第一。そして、「心を大切にしながら、お互いに助け合っていく」という精神を広めることで、誰もが健康で安心して暮らしていくことのできる「新しい地域(家族)」づくりを目指してほしい。