時事ニュース
2000年12月号<トピックス>
1] 参院選比例区「非拘束名簿方式」導入へ
2] iモード向け福祉情報サービス!
3] 介護保険利用料に使える時間預託制度開始
4] 自治体で介護相談員指導へ
5] 医療現場で初のバーコード活用
6] 高知県本山警察署で高齢者窓口を一本化
●参院選比例区『非拘束名簿方式」導入へ
―改正公職選挙法が成立
参院比例選への非拘束名簿方式導入や参院定数削減を柱とする改正公職選挙法が10月26日に成立した。
今回特に注目を集めたのが強行採決や議長辞任など国会を空転させたいわゆる「非拘束名簿方式」。自民党の強引な手法で成立したこの方式、いったい何がどう変わるのか?
簡単にいえば、多大な票が集まる候補者が1人でもいれば、その分で他の候補者も当選させることができるというもの。個人名得票と政党名得票を合算させることができるようになったからで、国民が「あの人は困る」と思う候補者でも、人気候補者が個人記名で集めた票をバックに簡単に当選してしまう可能性も出てくる。
来年の参議院選挙から導入されるこの制度。タレント候補がさらに増加するともいわれているが、さて、我々国民はどんな良識を示すだろうか?
●iモード向け福祉情報サービス! 仙台市の福祉団体
宮城県仙台市の福祉団体「ふくしマップ宮城」が、仙台市中心部の車イス用のトイレ等の情報を載せたふくしマップ情報をiモード向けに発信するサービスを開始した。昨年12月にインターネットホームページ「レモンちゃんの休日」でサービスを開始したが、今回はそのiモード版だという。草の根の現場でも“IT革命”がどんどん進んでいる。日頃は何かと批判もされる携帯電話だが、使い方によっては便利な福祉用具にもなる。
(iモード版「レモンちゃんの休日」http://www.fukushimap.org/i/)
●介護保険利用料に使える時間預託制度開始
―長野県・阿南町社協
長野県下伊那郡阿南町社協では、ボランティア登録している町民が、活動の時間を点数化して貯めておき、将来社協の介護サービスを受ける対価とできるようにする時間預託制度を始めた。介護保険を利用する際に1割負担分から差し引くこともできる。これにより町民のボランティア活動を促すこと、さらには社協の介護サービスの受け手を増やすことが狙いだという。