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こうして、養成研修の修了者が同会の登録ヘルパーになるという形で、活動は発展していった。ヘルパーの総活動時間数を見ると、スタートの九三年度は二四一三時間だったのが、七年後の九九年度は四万三四九八時間と、二〇倍近くになっている。同会では堺市の関係機関との連絡を大変密にしていることもあって、三年目ぐらいから福祉事務所などからのケース紹介も増えたというが、この数字はまさしく地域住民の信頼を勝ち取った証といえよう。その最大のポイントは、設立当初から月に一回開催してきた「ケース検討会」の成果ではないかと石田さんは分析する。

 

大阪府堺市に拠点を置くWACふれあいサービス「堺つくしの会」は、人としてまごころで支え合うことを基盤とし、地域に根ざしたケア活動を提供し、すべての人が健やかに暮らせる地域社会づくりに寄与することを目的として設立された市民事業体。主な事業内容は、1]在宅訪問介護活動、2]配食サービス、3]移動・送迎サービス、4]ミニデイサービス、5]2級ヘルパー養成事業、6]在宅ケア推進のための調査、研究、啓発活動など。会員になるには、登録料が初年度1万円、2年度以降は更新料6000円、その他WACの年会費が3000円。利用料金は1時間に付き1300円(内ヘルパー料金1000円、事務経費300円)。交通費は実費負担。その他にコーディネーターの活動経費(打ち合わせ、各種相談)のためのコーディネート料月500円。利用時間は午前9時から午後5時まで。時間外利用も料金2割増で受け付けている。また、居宅介護支援事業所「つくしの会ケアプランセンター」、居宅介護サービス事業所「つくしの会訪問介護センター」では、介護保険の枠内事業も行っている。(→連絡先は最終頁)

 

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ホームヘルパー研修風景。

 

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