大切な、制作側の送る姿勢と視聴者側の選ぶ姿勢
―メディア・リテラシー
特に中高年向き(老年向き)と考えなくてもどんな番組でも興味があれば見るのだから何でも放映してほしい。こちらで選択して見る。
(男 70 兵庫県)
情報が多様化していく中で、番組を制作する側と見る側との価値観が大切だと思う。
(男 29 熊本県)
アンケートの中で「中高年向けの番組は少ないと思う」は全体の約八割に達したが、だから「もっと対象年齢を広げるべきだ」はそのうち約半分。「現状でいい」も同様に半分を占めた(P17グラフ参照)。一方「テレビ番組が子供に与える影響についてどう思うか」の設問には、「影響がある」と答えた九五・六%のうち、「制作側の考慮を促す」という回答が八二・六%と、責任を制作側に問うものが圧倒的に多い。
殺しの場面、陰惨な場面(強盗、強姦、リンチ)破廉恥な場面、不真面目きわまる場面が多過ぎる。
(男 72 東京都)
アニメ番組が子供の精神や情緒の発育に与える影響を考えると、二〇年ほど前までのアニメに比べて、今流れている番組のなんと生命に対する軽薄な扱い。多発している凶悪な事件に結び付けてしまうのは早計だろうか。
(男 49 茨城県)
最近、耳にするようになったコトバに「メディアリテラシー」がある。ひと言で言えば、「メディアを読み解く能力」だ。「社会の情報化が進むにつれて、私たち一人ひとりが、社会に流通する大量の情報に押し流されることなく、メディアによって提供されるさまざまなメッセージに主体的・批判的に向き合っていくことが重要になってくる」と音好宏さんは指摘する。