特集・新しいふれあい社会を考える
高齢社会とマスメディア
かつてテレビはふれあいの道具だった。街頭テレビの前に近所の人々と集い、一家に一台普及し始めた高度経済成長期には、夕食後のホームドラマに家族で涙した。それから四半世紀。「高齢社会」をさまざまに言及する報道の中で、果たしてマスメディア自体はどう変わったのか? 今回は特にテレビ・ラジオという身近な媒体に焦点を当てた。社会の変化を一番伝えているはずの彼らとその番組作りへの姿勢にギャップを感じるケースは少なくない。心豊かな高齢社会にふさわしいマスメディアのあり方とはどんなものなのか。本誌8月号で募集したアンケート投稿結果と併せて特集した。