堀田 麻野さんのところの特徴ですよね。とってもいい雰囲気だそうで。
麻野 誰かの役に立ちたいという社会への関心っていうんですか、それを最近、非常に感じるんです。ふっと声をかけたら応えてくださったり。私たちの団体に来るとこれくらいなら自分にもできると思えるようですよ(笑)。
堀田 身近に感じてもらえるというのは一番重要なことですよ。どんな学習会なんですか?
麻野 まずは今の福祉、医療、保健などのまじめな話をしていますが、あとは今日のひと言、一人ずつ何でもいいから自由にお話しいただくんです。
堀田 それはいいですねえ。
麻野 私ね、さわやか福祉財団のリーダー研修会を受けて帰るといつも気がとっても休まるんですよ。これ、何だろうって。ああ、自分を表現できる場所を必ずつくってくださっているからだと思ったんですね。それを実践している感じです。
堀田 ありがとうございます。阿部さんはどうですか?
阿部 インストラクターの役割というのは一種、ブルドーザー的なんですね。いろいろなものを掘り起こしていい人材が出たら必要な情報をちゃんと伝えてあげる。東京に対する憧れってすごくあるんです。だから東京の中央で起きていること、考え方を「さわやか」で仕入れて伝えていく。行政からも電話が来てこんなボランティアをしたい人がいるから会ってくれない?とか。それは社協(社会福祉協議会)でしょとか思うんですけど(笑)。
堀田 まあまあ、そう言わずに面倒みてあげてよ(笑)。
阿部 断りはしないけど(笑)。社協とも仲良しだし。でも甘いことは言わない。厳しさも知らないとやっていけないですから。私でわからないことがあれば他のインストラクターさんを紹介しますし、とにかく型を押し付けるインストラクターにはなりたくないですね。発掘をして発信をして、後は好きなようにつくってもらえればいい。