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近隣型助け合い

実践講座 No.8

 

「わかるふくしネットワーク」

主宰 木原孝久

 

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県営住宅。集会室に集まった住民たち。

 

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松本地区の福祉マップ。

 

福井市松本地区のこと

 

福井県福井市の松本地区にある、600世帯のかなり古い県営住宅。ここに100世帯ほどの一人暮らし老人が住んでいます。夫婦も含めると、この住宅の高齢化率は、まわりの地区よりもかなり高くなっているといいます。となると、彼らの安全はどのように確保されているのか心配になりますが、馬面房枝さん(80)が柱になって、一人暮らしの高齢者が、相互見守りのネットを張り巡らせていると聞き、行ってみました。

一人暮らしの者同士で相互訪問したり、電話で頻繁に安否を確認し合ったりは、序の口。医院や銭湯、公民館の趣味活動などで出会う者同士も、必ず様子を見合う。馬面会長自身、まさに「老骨に鞭打って」自転車で走り回って、仲間の安否を確認しているというすさまじさ!

 

 

 

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