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喜・涙・笑

ふれあい活動奮戦記

介護保険が始まって戸惑うことも多い。でもこれは、ふれあい社会を実現させるための産みの苦しみだと思うんです

NPO法人福岡たすけあいの会(福岡県)

 

「福岡県内にある五つの助け合い団体では『福岡ネット』というネットワークを作り、情報交換をしたりしているんですが、不思議なくらいみんな仲良しでしてね。リーダーにはリーダーにしかわからない悩みってあるじゃないですか。だから、自信をなくしたときに元気づけ合ったり、いろいろな話をすることで忘れかけていた感動を呼び戻したりと、お互いにボランティアしたり、されたりしている(笑)。“みんなでやれば怖くない”じゃないけれど、NPOの法人申請の際も一緒に勉強して申請をし、五団体同時に認定を受けたんですよ。最近は他府県の団体とのネットワークも少しずつ広がってきていますが、一つの団体でできることなんてたかが知れている。だから、みんなで力を合わせて、知恵を出し合いながら、ふれあい社会の輪を広げていけたらなと思っているんですよ」

ひっきりなしにかかってくる電話の応対の合間を縫ってこう語るのは、「福岡たすけあいの会」の発起人であり、代表を務める牛島丸實さん。

 

「ふれあい社会をつくる」という理念に賛同して

 

牛島さんが、「福岡たすけあいの会」を設立しようと思ったきっかけは、テレビでさわやか福祉財団の活動を知ったことからだった。「当時、義母が倒れて寝たきりになり、主人の弟夫婦が在宅で介護をしていたものですから、私も週に一〜二回通って、義妹が出かけるときの留守番を引き受けたり、義母の話し相手になったりしていたんです。

 

 

 

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