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高等学校分科会

晴海総合高等学校教諭の富塚さんと秦野曽屋高等学校教諭の渡辺さん、田中さん、さらに在校生の岩本さんと卒業生の笠原さんが発表者として報告を行った。

講評者 東京都立桐ヶ丘高等学校

教頭 柳久美子さん

(前年度さわやか福祉財団派遣研修職員)

司会 さわやか福祉財団 斉藤奈美

(神奈川県教育庁より派遣)

 

自分を肯定できる能力を

発表者 東京都立晴海総合高等学校

教諭 富塚昇さん

「生徒の将来の職業選択を視野に入れつつ、社会における自己のあり方や生き方の認識を育てるために、ボランティア体験学習を積極的に科目に取り入れています。体験学習を通して、自分の行動、自分の存在、自分と地域とのつながり、自分は何かができるなど『自分を肯定できる能力』をつけさせたいと思っています」。さらに「地域と連携して体験学習をすすめていますが、地域が学校に何を求め、それに対し学校はどうすべきかを知りたい。将来的にコミュニティ・ボランティアサミットをしてほしいと思う」と提案した。

 

相手の立場への思いやり

発表者 神奈川県立秦野曽屋高等学校

在校生 岩本麻奈美さん

卒業生 笠原美穂さん

「ボランティア体験学習を通じて、地域の人々とふれあえたことを誇りに思う。また相手の立場に立って物事を考えられるようになりました。将来は看護または福祉の分野で働きたい」と岩本さん。卒業生の笠原さんの「知的障害者の施設でのボランティアで、障害を一つの個性として受け止め、一緒に社会をつくっていこうという気持ちになった。現在看護婦として勤務していますが、病気の人の心を支える看護をしたい」という言葉に会場から温かな拍手があふれた。

 

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今年は発表者として現役の高校生も参加。

 

 

 

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