体験学習が育むもの
発表者 神奈川県立秦野曽屋高等学校
教諭 渡辺岳さん
教諭 田中秋美さん
一年間に一二〇名の生徒が各施設でボランティア体験学習をしている。「障害者施設に生徒が行くと、障害者に対する偏見がなくなったり、自己評価ができるようになるのは大さな成果」と渡辺さん。
田中さんは「生徒が個人的にボランティアの意欲がある場合に、学校が生徒の細かなニーズに応え、ボランティアの窓口になりたい」と意欲的だった。
未来に向けて、豊かな心を育む教育をスクールボランティアサミットを終えて
学校で展開されている多種多様なボランティア体験学習の事例とその成果、活動の受け入れをしている地域の人々の声を今回のサミットでさまざまな角度から聞くことができた。初回から担当してきたさわやか福祉財団の教育担当リーダーの有馬さんは「今回報告された活動をきっかけに、参加した全国の先生がボランティア体験学習を実践してほしい」と話す。研修生として一年間さわやか福祉財団で勤務し、教育の現場に戻った中村さん、柳さんも今回の分科会では取りまとめ役としてかかわった。今年度の研修生の斉藤さん、蜂屋さん、本間さんらも、「ボランティア体験学習で実績を重ねている先生たちから生の声、具体的な取り組みを聞けたのは貴重だった」と話し、「来年は教育現場に戻って実践で生かしたい」と意欲的だ。
多くの人たちの熱い思いと共に開催されたサミット。ここで播かれたさまざまな種が、全国で大きく花開き、実を結んで子供たちの心を大きく育んでほしいものである。