地域の情報を幅広くキャッチ様々なニーズに応え、地域活動をサポート
杉並ボランティアセンター
統括主任 中島篤さん
「地域では、学校から『車イス体験をしたい』、『講師の紹介をしてほしい』、『地域の人々との交流の場をつくりたい』などさまざまな相談があります。私たちの機関では東京都社会福祉協議会経由で『児童・生徒のボランティア活動事業普及協力校』の事業を受け、年間一〇万円を、希望する学校に助成しています。実践をした後の学校とも情報交換をし、どうやったら子供たちを取り込んださらに良いプログラムができるか、という点について議論します」
「ボランティアセンターの仕事は、活動の評価をするのではなく、プロセスを評価していくこと、つまりは種まき。ボランティアセンターは地域の情報の宝庫。いつでもウェルカムなので、地域のキーマンや『技』を持っている人の情報などを提供し、企画のアレンジなどもお手伝いしたいと思っています」
ボランティアの意義・重要性について十分な説明を
社会福祉法人博仁会なぎさ和楽苑
ボランティア担当 平井剛さん
「和楽苑では地域の方々と交流しながら運営をしていく方針を取っています。地域の学校や企業などに職員がボランティア活動について話をしに行ったり、定期的にうちで行っているボランティア喫茶に地域のボランティアさんや中学生、先生方が協力してくれています」
「施設にボランティア活動を依頼する際には、学校として何に取り組み、何を生徒に学んでもらいたいのかを含めて、事前の話し合いをしてほしい。またボランティアの意義や重要性も十分に学校で説明をしてから活動するようにしていただきたい。今は福祉ばやり。高齢者の施設に行けばボランティアだと考えているところがある。受け入れに施設も受け皿としての限界もあるので、今後ボランティア活動ができる地域の資源の開発がさらに必要とされてくると思います」