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きっかけは以前、藤沢町在宅介護支援センターに配属された新人の社会福祉士の提案。「高校時代にこんな経験をしたかった」という若い人の思いをくみ上げて実現した。在宅介護支援センターが事務局となり、藤沢町社会福祉協議会などとの共催で九六年度から実施している。異なる年齢、学校や在宅支援スタッフとの交流を心掛け、藤沢町だけでなく周辺町村から参加希望者を募る。参加費は無料だ。対象は中学生から専門学校生、大学生までと幅広い。今回は地元藤沢町のほか一関市、大東町、千廐町からも参加した。

 

「町民の健康は町が守る!」と国・県の反対を説得して病院を開設

 

藤沢町は宮城県と接する岩手県南端の中山間地にある。人口は一九五五年の一万六三九八人をピークに減り続け、九九年は一万六七八人、高齢化率二九・一%。七一年には過疎地域の指定を受けている。「過疎を食い止めるために全町民の健康は町が責任を持つ」という信念を貫く佐藤守町長は八二年、特別養護老人ホームと診療所の開設を機に保健センターと統合し、全国に先駆けて保健・医療・福祉の一元化に踏み切った。八九年には「地域福祉医療供給総合サービスシステム構想」を策定。強硬に反対する国と県を説得して藤沢町民病院を九三年にオープンした。

 

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「在宅」こそ福祉を学ぶ生きた教室。

 

 

 

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