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「それでも、とにかく実践あるのみで突っ走ってきました。有償とはいえ時間預託制を取っているわけですから、お金が目的で設立したのではないことは明らかですし、いいものは必ず評価されるという信念がありましたから」

そして住民からの信頼を得るためには、良質のケアができることが第一と、同センターでは、当初からヘルパーの研修に何よりも力を入れた。

「ケアワーカー養成講座は九二年五月に第一期が開講されて以来、すでに四〇〇名以上の修了生を送り出してきました。ですから、当センターの協力会員のほとんどの人は、二級ホームヘルパーの資格を有しているし、ケアワーカー研修会も年に二回は行っています」

こうして研修の成果を地域ケアへと展開させていったこと、そして行政では対応し切れないきめ細やかなサービスを提供したことにより、次第に利用者が利用者を紹介するという好循環を生み、公的機関や社会福祉協議会、保健婦さんなどからの紹介も増え、設立四年目には年間活動時間が一万時間を突破。また、同センターを参考に近隣の団体がいくつも立ち上がるなど、地域福祉の推進にも大きく貢献し、今やこの地域では、一目置かれる存在にまで成長した。

そして、介護保険制度の導入に伴い、利用者からの、介護保険でも引き続き利用したいという要望に応えるため、九九年八月にはNPO法人としての認証を受け、同一○月には、県内初のNPO法人として「居宅介護サービス事業者」の指定も受けた。

 

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家事援助サービスのための調理実習。

 

 

 

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