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お父さんたちも大勢参加して子供たちとふれあいのひととき。

 

そのような中で、“総合的な学習の時間”を念頭に置きながら、地域に学ぶべきことを何でもやってみようと98年度から年1回行っている。父親たちが中心になって企画したもので、“開かれた学校”をめざす中で、PTA・地域主導で行いたいという趣旨は歓迎すべきものだった。また、父親や母親、地域の人がボランティアする姿を見て子供たちに多くのことを学んでほしいし、先生にとっても、勉強の場になっている」。実際に、「全学年で実施しているおじいちゃんやおばあちゃんを招待する祖父母学級や、保育園、幼稚園での交流活動に生きている」と言う。

PTA副会長の西野哲夫さんは、「PTA役員は、59名。うち男性が46名と、男性が参加する土壌があり、会合も極力夜にお願いしている。この活動は、NHKの番組『ようこそ先輩』がきっかけ。自分たちも先輩だし、子供たちは、学校、地域、家庭の三位一体で育てるんだという気持ちから始まった。大人同志も地域の人を知りたい、子供たちにも、隣近所のおじちゃん、おばちゃんがすごい人なんだということを知ってほしい。地域の人の学校を大切にする思いは強い。今後も続けていきたい」と力強く語ってくれた。島嵜教頭も、「いろんな人材を発掘して、来ていただきたい。普通の授業の中でも参加していただけるようにしていきたい」と意欲的だ。

父親が参加しやすい土曜日や日曜日を出校日にして、父親の出番を多くつくる。父親の背中を見せる工夫がここにある。このような、やわらかい発想を学校に望みたい。

 

 

 

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