日本財団 図書館


ふれあい切符実践講座

 

ふれあい切符の採用形態はどんなものがあるの?

 

ふれあい切符の採用形態は団体によって異なりますが、大きくは次の3タイプに分けられます。

 

1] 100%預託型

その団体に所属する担い手は全員時間預託をし、現金は一切受け取りません。なお、転居した場合等、上限額を定めて本人に現金で精算する場合と、一切本人に返らない場合があります。

 

2] 時間預託か現金受け取りかの本人の選択型

時間(または点数)で貯めるか現金で受け取るかの選択を、担い手本人に任せるシステムを団体が採ります。一度選んだらずっとそのままの場合と、極端にいえば、月ごとに時間か現金かを選択できる場合もあります。また、チケットをあらかじめ利用者に購入してもらい、担い手がそのチケットを精算する際に、たとえば時間(または点数)が30時間(点)になったら現金受け取りか時間預託を選択する、といった一定条件を定めて選択する場合、あるいは時間預託の上限枠を200時間とか300時間などと定めている団体もあります。現在は選択制を採用している団体が全体の6割強を占めています。

 

3] 預託と現金受け取りの一定比率併用型

団体として、1割とか5割というように一定比率を自動的に時間預託とし、残りを自動的に現金受け取りとするシステムです。

 

利用謝礼金の設定はどうする?

 

ふれあい切符制度の採用如何にかかわらず、「困ったときはお互い様」といって支え助け合うボランティア活動としての一時間当たりの利用料は、善意に対する感謝の証として表現されるものですから、市場経済における労働契約(賃労働)の世界とは全く性格を異にするものです。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION