地域通貨とは、互いに持つサービスや財を何らかの基準によって交換するための仲介役を果たすものです。その交換単位がふれあい切符やタイムダラーの場合には時間または点数であり、交換の対象は「サービス」です。また、レッツという地域通貨では多くが個人間の交渉が基本ですから、その対象はサービスであったり物であったりと、さまざまです。
地域通貨の基本的特徴をまとめると、1]人と人との温かい信頼関係を基本原則とするものであり、2]信用創造機能(<一例> 利子を生む機能)、信用供与機能(お金を貸す機能)がないこと、3]富の蓄積機能(お金を貯める機能)がないこと、4]限られた地域で交換されることが原則であり、5]国民通貨との交換は原則としてはないこと、の五点にあります。
地域通貨には、地域経済活性化を目的とするものと、人と人との信頼関係を改めて築きながら相互扶助に主眼を置くものとの二種類がありますが、「ふれあい切符」はまさに後者の代表なのです。(以上、ふれあい切符と地域通貨の詳細については、本年7月号巻頭言参照)