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●市民団体と町が連携

愛知県佐屋町

「高齢者等外出支援サービス」

外出支援サービスは給食サービスと並んで高齢者のニーズの高いものだが、愛知県佐屋町では7月から、非営利の市民団体に委託して「高齢者等外出支援サービス」を開始、常時車イスを必要とする人や寝たきりの人が福祉車両での外出が可能になった。町の事業だが事務は社会福祉協議会、実際の運行は市民団体が行うという連携体制で臨んでいる。自治体が移送サービスを市民団体に委託するのは珍しい。

 

●高齢者宅等にゴミ引き取りサービス―東京都渋谷区・杉並区

束京都では今年4月に23区の清掃作業が都から各区に移管されたが、渋谷・杉並両区では7月から1人暮らしの高齢者や障害者など自力でゴミ集積所に持って行くのが困難な人を対象に、清掃作業員が直接ゴミを引き取りに行くサービスを始めた。両区とも以前から試験的に一部で実施してきたが、区内全域に拡大したもの。住民のためのきめ細かな行政の工夫が望まれるが、われわれ住民もマナーを守ってゴミを減らす工夫をしよう。

 

●“すべての世代で支え合う”厚生白書を閣議提出

津島雄二厚生大臣は7月18日の閣議で、2000年版厚生白書を提出した。副題は「新しい高齢者像を求めて」。これまで弱者一辺倒だった高齢者に対する見方を改め、元気な高齢者、裕福な高齢者など多様な高齢者像をさまざまなデータで打ち出しており、現役世代が高齢世代を支えるという一方的な形でなくすべての世代が共に支え合うことの必要性を述べている。高齢者が人生の中で培った経験や知識を十分に役立てることのできる社会にしていきたいものだ。

 

どんなかっこうでも真剣に生きる姿は美しいのだ。

(干秋実)

 

 

 

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