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時事ニュース

 

2000年9月号<トピックス>

1] ヒトゲノムの解読ほぼ完了

2] 2000円札、新500円硬貨発行

3] 新人職員が介護体験―和歌山県本宮町

4] 市民団体と町が連携

愛知県佐屋町「高齢者等外出支援サービス」

5] 高齢者宅等にゴミ引き取りサービス

―東京都渋谷区・杉並区

6] “すべての世代で支え合う”厚生白書閣議提出

 

●ヒトゲノムの解読ほぼ完了

人間の設計図ともいえる「ヒトゲノム(全遺伝情報)」の解読がほぼ完了した。日米欧国際ヒトゲノム計画のチームと、アメリカの企業が解読を進めていたが、6月26日に両研究チーム、米英の首脳らが相次いでほぼ解明と発表。個人個人が持つすべての遺伝子情報が明らかになると、難病や、将来発症し得る病気の治療などにも応用が期待できる半面、プライバシーや人権など、新たな倫理的問題点が生じてくる。科学の発展によって未知の部分が次々と明らかにされるが、これは両刃の剣、コントロールする力量を養うことが今私たちには求められている。

 

●2000円札、新500円硬貨発行

7月21日から3日間、沖縄で日米欧露8か国による主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)が開催されたが、これに先立つ19日には、表に沖縄の「首里城守礼門」がデザインされた2000円札が発行された。新額面紙幣の発行は1958年の1万円札以来42年ぶり。また、8月1日には偽造・悪用が目立っていた旧500円硬貨に代わり、新500円硬貨も登場した。2000円札は発行早々印刷ミスが相次いで見つかったが、新500円硬貨の出来のほどは、さて?

 

●新人議員が介護体験―和歌山県本宮町

和歌山県本宮町では6月29日〜30日に、今年度の新入職員が介護体験研修を行った。同町は高齢化率30%を超す超高齢化地域。今後、来年度にかけて町長をはじめ全職員の介護体験実施を予定しているという。実際に介護をやってみることで高齢者や介護者の気持ちを少しでも理解することができれば、真に市民寄りの対応につながるのではないだろうか。こうした取り組みの全国的な広がりを期待したい。

 

 

 

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