ことば・言葉
教えて! 基本用語
在宅介護支援センター
寝たきりや痴呆の高齢者を在宅で介護している家族に対する専門相談機関。地域の特別養護老人ホームや老人保健施設、病院などに併設され、夜間の緊急相談等にも対応できるよう24時間体制を取っている。
相談は無料だし、必要に応じて相談員が家まで来てくれるので、身の回りの世話を頼みたい、一時的に施設で預かってほしい、福祉サービスの利用申請の手続きを手伝ってほしい、高齢者向けの住宅改造の方法を教えてほしい等々、困ったことがあればまず相談してみよう。介護保険の要介護認定の代行申請を依頼することもできる。
ノーマライゼーション
心身に障害を持つ人も持たない人も、高齢者も若者も、すべての人々が同じ社会の一員として、地域や家庭で共に暮らし、共に生きることができる社会こそがノーマル(ふつう)である、という考え方。1953年にデンマークの精神遅滞児親の会が、大規模施設における保護主義の改善を要求したのがこの考え方の源流。確かに、障害者や高齢者は施設に隔離しておけばいいというような考え方は、人間の尊厳を無視してると思いませんか? ノーマライゼーシヨンの実現のためには地域福祉の拡充も欠かせないけれど、私たち一人ひとりの意識改革も必要だと思うな。
知ってる? 最新用語
福祉住環境コーディネーター
高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザー。
医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を持ち、各種の専門家との連携を取りながら、適切な住宅改修プランを作成する。また、福祉用具や福祉・保健サービスなどの情報を提供するのが主な仕事だ。
福祉住環境コーディネーターになるには検定試験に合格することが必要で、試験は能力に応じて1〜3級に分類され、年2回実施されている(1級は2001年度以降実施予定)。住環境は高齢者や障害者が安全に、安心して暮らすための基礎となるもの。仕事に生かしたい人はもちろん、家族に介護者を抱えている人も、身に付けておいて損のない知識の一つだろう。