近隣型助け合い
実践講座 NO.6
「わかるふくしネットワーク」
主宰 木原孝久
活動家が「近隣」で活躍したとき
私は長野県駒ケ根市に時々出向いて、住民の近隣付き合いを調べていますが、そのたびに素晴らしい人に出会えて感動の連続です。K子さんもそんな一人。同市の公民館の初の女性分館長に就任の彼女は、どうも仕事と私生活をことさら区分けしようという気がないようです。だから彼女のやっていることは、公民館の業務なのか、隣組の「お付き合い」なのか、見分けがつかず、それが意外な効果をもたらしています。
例えば…隣組に習字の先生がいるのに目をつけて、7軒の隣組に呼びかけて書道教室を開いたり、「料理の先生」の腕を生かして、珍しい料理のレシピを近隣に配ったりと、いわば「近隣公民館」を運営しているような気分です。