「その時に山元さんからは、“ふれ愛センターがなくなると聞いた時には頭をガーンと殴られたようなショックだっただけに、皆さんの新たな出発を心から願っていた”という祝辞をいただいたんですが、これは本当にうれしかった。今回のことで、人と人とのつながりの大切さというのを改めて感じ入りました」
活動に継続性を持たせるためにNPO法人格の取得をめざす
それから一年。「隣の会」には会員、賛助会員を含めて約一七〇名が登録し、年間活動時間数は四〇〇〇時間を超えた。また四月からは介護保険の訪問介護事業も加わって、スタッフは目の回るような忙しさだという。
「でも、この会は自分たちでつくったのだからという責任感が出たせいでしょうか、みんなすごく考え方が前向きになりましたね。実は介護保険の枠内サービスを行うかどうかも、正直言って迷ってはいたんですが、長年お世話してきた利用者の方々が次々と介護認定を受けていく中で、“他のヘルパーさんではイヤ。この会に頼みたい”との要望をいただきまして、それならばやってみようよということになったんです。本当に会員のみなさんに励まされ、仲間に助けられながらの一年だったと思います」
そして二年目に入った隣の会の最大の目標は、NPO法人の取得。すでに申請の準備は始めており、年内の認証、NPO法人としての活動をめざしている。