「これまでの利用会員や行政、病院関係などには、ふれ愛センターを閉める時点では新しい会をつくることは言わず、隣の会の体制が整った五月に入ってから、改めて案内状を出すなり、手渡しするなりして設立を知らせることにしました。ただし、この間にも手助けが必要な人に対しては、非公式な形でフォローはしていましたが」
そして五月一日、視覚障害者連絡協議会(視覚連)の山元氏の呼びかけで、「隣の会」の発会式が行われた。
視覚連とは四年ほど前に卓球ボランティアで知り合ったのが縁で、以来、視覚連の各行事を手伝ったり、年一回、バス旅行を開催してきたことから、発起人を買って出てくれたのだという。
鹿児島県鹿屋市に拠点を置く「隣の会」は、「困ったときはお互いさま、助けたり、助けられたり」を合言葉に、地域で心豊かに暮らせるふれあい社会の実現をめざして設立された在宅福祉サービス団体。主なサービス内容は、1]食事作り、掃除、洗濯、買物等の家事援助、2]留守番、産前産後の手伝い、子守、高齢者の話し相手、3]病気や身体の不自由な人のお世話、高齢者の介護、通院、車イスの介助など。会員になるには、入会金2000円と年会費2000円が必要。サービスの提供はチケット精算で、1時間を4点(1点200円)とする。収得したサービス券の2割は会の運営に充て、残りはサービス提供者が受け取る仕組み。時間預託も選択できる。また、「さわやか大隅」の名称で基準該当サービスとして介護保険の枠内サービスも行っている。(→連絡先は9月号掲載記事連絡先)