新しいふれあい社会を考える
九州女子高等学校
(取材・文/阿部まさ子)
『野の花だよりの会』の一〇年
「野の花だより」を巣立った卒業生は今も“心のふれあいの種”を育んでいます
私のおじいちゃん、私のおばあちゃん
福岡市の中央、大濠公園に近い九州女子高の昼休み。モダンな校舎にも緑濃い校庭にも生徒たちのはじけるような声があふれていた。九州女子高は創立以来九三年の歴史を持つ県下有数の女子高で、全学で二五〇〇人余りの生徒が学んでいる。橋下京子先生(五一)にとって、ここは母校であり、保健体育の教師として二八年を過ごした最も愛着のある場所である。