地道に活動するだけでもよいかもしれませんが、その姿を記録し、PRして理解をしていただくこと、そして願わくは賛同を促し、実際に里親になって実践していただくことに意義があると考えます。
里親制度については、国際的に見て特に欧米ではむしろ施設で養護・養育することからますます実際の家で里親として養育する方向にあります。施設はどんどん減少していく事実を知るならば、わが国でもやはり里親が養育することに方向を転換していくべきだと痛感するものです。
集団の中で、一人ひとりの子供を面倒見ていくのは非常に困難であるといえましょう。家庭という心温まる中で子供たちが生活していくことがいかに大切であるか。実子も他人の子供も、世界の、世の宝として分け隔てなく大人の責務として育てていくという心で、多くの人の知恵をもって対処することだと考えます。
その意味で、この「ひだまり」が少しでも今後お役に立てばという願いを込めて発行を続けていくつもりです。
むずかしい課題への挑戦にエールをお送りします。
5月号「長男の裏切り」を読んで
岡垣克則さん 59歳
東京都
私も同じような年ごろのの息子や娘を持っており、親の気持ちはまったくよくわかります。特に母親の子供に対する思いは、父親の数倍くらいあるのかもしれません。
でも結論としては、これまた清水さんのおっしゃる通りにしか私には考えられません。
子供には、できるだけ自立してほしいし、自立してくれればそれで十二分だと思うようにしています。それで、子供に余裕ができれば自然と親の方へも関心が向くし、コミュニケーションも取れると思うのです。じっと子供の成長を見守るしかないのではないのでしょうか。