近隣型助け合い
実践講座 NO.5
「わかるふくしネットワーク」
主宰 木原孝久
男の井戸端会議
「命令されて40年、家に入ればまた同じ」―東京都東村山市の板垣正爾さん(63)の川柳です。定年退職後、家に引きこもり、孤独な日々を送る同世代の男たちのことが気になっていました。近隣を見渡してみたら、似たような境遇の男が、なんと17人もいたのです。
何とか仲間づくりをと考えたのですが、なにせ、まだ自分の知名度が低い。そこでまず地域のゴミ拾いから始めることにしました。毎日毎日やっているうちに「あの人は誰?」となり、「ゴミ拾いおやじ」の名前が付き、やがて、それと「板垣さん」が結び付くようになったころ、17軒に「おやじ・ふれあい懇談会の誘い」のチラシを配りました。