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喜・涙・笑 ふれあい活動奮戦記

たとえ会の姿は変わろうとも大切なのは、地域に根付き継続して活動することだと思います

さわやかたすけあいの会・たすけあいどんぐりの会(埼玉県)

 

「長年、会社勤めをしており、この会を立ち上げた時は地域に友人らしい友人は一人もいませんでした。それがこの活動を通じて価値観を同じくする仲間がたくさんできたこと、そしていざというときには“助けて”と言えるような信頼関係を築けたこと、それが何よりの財産ですね。私自身は活動の第一線からは退くことになりましたが、せっかくこの地に芽生え始めた助け合いの心を、より多くの市民の参加のもとにつなぎ、心豊かなふれあい社会をつくり上げるために、これからは一役員としてお手伝いをさせてもらえればと思っています」

 

こう語るのは、埼玉県朝霞市で「さわやかたすけあいの会」代表として活躍してきた宮島清美さん。人手もお金も限られている中でボランティア団体を継続させていくことは大変だ。特に活動を引っ張ってきたリーダーが高齢となり、あるいは何らかの事情で活動から離れることになると、それだけで会が消滅してしまうことも少なくない。どんな団体でも遅かれ早かれ、リーダー交替の時期は必ずやって来る。今回は、そんな現場を取材してみた。

 

代表交替のためには一年間の準備期間が必要

 

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「さわやかたすけあいの会」を支えた役員、協力メンバーのみなさん(前列中央が宮島さん)。

 

 

 

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