こんなはずじゃなかった!
●ケアマネジャーとしてケアプラン作りを手伝っていますが、社会資源の不足や制限があり、利用者の希望に沿えない点が多くあります。こういった声は行政に届けていますが、数が多くならないとすぐに動いてくれません。1人2人の希望でも対応できる体制はむずかしいのかなぁ。
(新潟県 女 47歳)
●娘も息子もいるが他町村にそれぞれ家庭を持っているので一人暮らしをしている91歳のおばあさんの例です。3月24日まで週1回のデイサービスを受け満足して暮らしていたのに、介護保険の認定では自立と判定されたためにデイサービスから外され、コミュニティデイホームにまわされて今までのサービスと段違いに悪く、なじめないと不満を漏らしているのが気の毒に思いました。先の短い高齢者には本人の希望を重視し叶えてあげられる道も作ってほしいと思いました。
(新潟県 74歳 女)
市町村が独自に提供するサービスもある
「介護保険制度に切り替わったことで受けられるサービスが減ってしまい困っている」といったような声は時々聞こえてくる。措置福祉の時代にはほとんど無料だったものが、介護保険下では保険料も徴収され、利用額の1割も負担することになる。確かにサービスが減ってしまった例もあれば、逆にこれまで何も得られなかった人が介護サービスを広く受けられている例もある。疑問がある場合は、前述の通り、異議申し立てやあるいは再申請をしてみてもいいだろう。また、たとえ「自立」と判断されても、「介護予防・生活支援事業」をはじめ各自治体が独自に提供するサービスのメニューも増えてきている。まずはあきらめずに役所に問い合わせてみることだ。また、日常の生活支援や心の交流などは地域のボランティア団体の得意分野。ぜひ確認してみよう。