「要介護認定」過程に物申す
●訪問調査の方2人(以前ヘルパーさんとしてお世話になっていました)から約1時間調査されましたが、非常に事務的で、それまでに何年もの間お世話をしてくれた視点での考慮がありませんでした。それと社協から派遣された方々故か、利用者に対してより社協側に軸足を置いて調査をしているように思われました。でも、結果は要支援ということになり一応妥当な線だと思いました。
(岡山県 女 63歳)
●両親共に要介護認定の申請を出したところ、母は1か月後には要介護4という結果が届きました。父は自立という判定になりました。これはまぁ妥当というべきなのですが、去年の暮れに調査が来たにもかかわらず、判定は3月の後半と非常に遅い。デイサービスをお願いしていた施設でも4月からの対応がギリギリまで決まらず困っていました。結果は速やかに通知するべきと思いました。
(東京都 女 45歳)
調査される身の気持ちを察しよう
誰だって他人からあれこれ調査されるというのは嫌なもの。高齢になってたとえ身体は弱ったとしても、いろいろと質問されるのは決して気持ちのいいものではないはず。ついついがんばり過ぎて症状を軽く答え、周囲の家族が苛立ったなどという例も聞こえてくる。しかし当事者の身になって考えてみればあながち理解できないことでもない。できるだけ普段通りの姿を見てもらえるよう、リラックスさせてあげるのも家族の役割だろう。
一方、もし調査にかかわる人ならば、そのあたりもしっかり見極めてもらいたいもの。当事者、家族の本音をどう聞き取るかで判定の基礎が決まってしまう。介護保険の重要な入口を担っていることは忘れないでいてほしいものだ。