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近隣型助け合い

実践講座 NO.4

「わかる福祉ネットワーク」

主宰 木原孝久

 

当事者同士の助け合いを引き出そう

 

福祉の営みといえば、保健婦やヘルパー、ボランティアが対象者を特定し、1か所にかき集め、グループを作って、または連携してその対象者にかかわるものと、私たちは思い込んでいます。大事なことはその「事業」がしっかり継続性を持つこと、となりましょう。しかしそれよりもっと大事なことがあったのです。

以前、新潟県柏崎市で「まちづくりリーダー養成講座」を引き受けたことがあります。たまたまJ地区の公民館で、半身不随の人などを集めて、ボランティア中心のミニ・リハビリ的な「つどい」が行われていたので、実習の一環で受講者にこんな作業をやってもらいました。

…対象者もボランティアも公民館に集うのは月に1回。その間、彼らは地元へ帰って、ただボヤーッと次回の「つどい」を待っているわけではなく、近隣ごとに何らかの関係を持っているのではないか、それを探ってください、と。

 

 

 

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