われら地球市民
―企業・団体の社会貢献活動
武蔵野市民と共に歩む
横河電機株式会社と横河グループ
企業・市民・行政の三位一体のボランティア活動、企業の社会貢献活動担当者が日々追い続けるテーマである。東京都武蔵野市にある計測、制御、情報を事業の核とする横河電機株式会社を主体とした横河グループのボランティア支援活動のテーマは、ずばり“地域と共に歩む”である。企業はお客さん以外に地域からも育てられている、そのために地域の情報をより多く仕入れ、地域のお役に立たなければならない、というのがグループの考え方。そのため、武蔵野市民社会福祉協議会の「ボランティアセンター武蔵野」の運営委員や企業ボランティア委員会委員長を引き受けたり、同市に多い中小規模の会社やライオンズクラブ、JC(日本青年会議所)などの各団体と一緒になって市民のボランティア活動のきっかけづくりをするなど、今まで20以上の地域団体とかかわってきたという。まさに、「地域密着型企業」、と呼ぶにふさわしいネットワークづくりである。
今回訪ねたのは、横河電機執行役員人財総務部長で横河グループ福祉センター理事長の笹田学さんと同センター長の吉永鴻一さん、温かい心遣いと夢の実現に向けた情熱がお2人からひしひしと伝わってくる。吉永さんの活動のベースは「横河グループ福祉センター」、国内グループ48社、会員1万6000人、わが国企業ではトップレベルの福利厚生の共済会である。ボランティア支援はここの7番目の事業。