7つのグループが、長岡医療と福祉の里の老人保健施設や特別養護老人ホーム、身体障害者リハビリセンター・療護施設等での体験や公民館での給食・配食ボランティアを体験したり、養護学校の訪問や特養の高齢者を学校に招待したりした。
子供たちは、訪問先から帰ってくるなり「次はいつやるの?」と尋ねて、とても感動していたと須藤先生は話す。施設の高齢者を学校に招いておだんご作りをしたグループでは、おだんこ作りに詳しいお年寄りの人のお陰で、児童からは「おいしいね」という感謝の声が出た。さらに、車イスのお年寄り(痴呆ぎみの方)が、上手に粉をこねているのを見て、男子の児童から「すげーえ」という歓声も上がった。もっと、このような体験をさせたいが、こうした体験学習の実施に向けての課題もある。グループ活動のため、先生による引率が追い付かないのだ。これからは、保護者にも協力してもらって、保護者と一緒に実施することも考えたいとのこと。
野田さんは、先生方にも一緒に活動を体験してほしいと話し、施設側の都合だけで満足しないように、受ける利用者も活動する人も三者三様の喜びが見い出せるように教育していきたいとも話す。
地域には、野田さんのようにコーディネーターの役割を果たしてくれる人がもっと増えてほしいし、少なからずいるはずだ。今、このような地域の人との関係づくりが学校には欠かせないだろう。