ケアプラン作成への道
市役所で書類をもらう―最初の壁は役所の窓口?
さあ、ここからがいよいよ自己作成のスタートだ。
S女史のメモから
2月14日(月) 市役所の介護保険課に電話で白己作成の手続きについて問い合わせ。
「ケアプランは複雑で専門的な知識が必要で、素人が立てるのは大変。利用者負担は一切ないので、できるだけケアマネジャーに依頼することをお勧めしているんですが…」と戸惑った声。
2月16日(水) 一昨日の担当者の説得にも負けずに(?)、窓口に直接出向く。自己作成の手順を書いた簡単な説明書、記入例と共に必要書類をもらうことができた。ケアマネジャーの変更は随時可能と知る。でも「お手上げになった時のためにまだ断りを入れないほうがいいですよ」。終始腰が引けていた…。
京都府の杉山紗代さん(仮名、六五)も同様の経験をした。要介護1の杉山さんは、自己作成が当たり前と自然な気持ちで役所に問い合わせたが、「どうしてわざわざ面倒なことを?」といぶかしがられ、資料もなかなか提供してもらえなかった。困った杉山さんはケアマネジャーの資格を持つ友人に相談、同行してもらい、何とかその友人の協力を得てケアプランを作成したという。
「役所や事業所とのやり取り、点数計算など、友人の親身なサポートがなかったらとても一人でできる作業ではなかった」と振り返る。そして役所の対応には非常に疑間が残ったと語っている。
さて、S女史がもらった書類は、「サービス利用票」と同別表、「サービス提供票」と同別表の計四種類。指示されたやり方は次ページの表1の通りだ。