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●労働金庫がNPOに向けた融資制度を創設

近幾労働金庫と東京労働金庫は、4月からNPO法人向けの融資制度「ろうきんNPO事業サポートローン」を創設した。資金不足のNPOを支援するのが狙い。対象は当面は高齢者や障害者の福祉を目的とするNPO法人に制限されるが、将来的にはその他のすべての分野に広げる方向。金利は無担保で年3.325%〜3.825%、有担保で年2.325%〜2.825%。審査は地域に貢献しているか、市民参加がなされているかなどの社会性、公益性の評価を加味して行う。

 

●普及なるか、リバースモーゲージ制度

リバースモーゲージとは、高齢者が住んでいる土地や持ち家等を担保に生活資金を得る制度だが、利用者の高齢化、物件の担保割れ、金利の変動等のリスクからこれまでなかなか普及に結び付かなかった。自民党ではこのたび同制度の促進に向けて法案制定の検討を始めた。また、建設省もリバースモーゲージを活用しての高齢者の住宅改築を支援すると発表、普及に向けての行政の後押しが活発になっている。

 

●生前契的を扱うNPO誕生

葬儀や死後の手統きなどについての生前契約を扱うNPO「日本生前契約等決済機構」が誕生した。葬儀や死後の手統きなど、「死後」を託す人が身近にない人は生前契約で第三者に託す方法があるが、実行される時には利用者は既に亡くなっている。同機構では契約に従いこれが確実に実行されるようチェックしていく。講習を受けた生前契約アドバイザーが相談、契約の立ち会い、実行のチェックを行う。4月から成年後見制度も発足、老後の不安解消に向けてのシステムが遅ればせながら進み始めた。

 

楽しく生きていきたいなら、与えるための袋と受け取るための袋を持って歩け。(ゲーテ)

 

 

 

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