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3] その他、献血車、(血液の)保冷車、献血活動用のテントなどを寄付している。

「献血活動に力を入れる理由ですか?公共性の高い石油産業に携わる者として、国民にとって大切な献血運動に協力することは大きな意義があるし、地道に継続できるもので、広く全社員の協力か得られるものとして選ばれました」と海老沼さんは“地道に継続”を強調した。

1960年から続けている神宮の森(東京)へのくず物入れとしてのドラム缶の寄贈は、同社の社会活動の中でも最も古い歴史を持ち、神宮球場などの環境保全に役立っている。また、堺製油所発行の地域誌『フェニックス』は1974年の発行以来、製油所と地元の人々とをつなぐパイプ役として親しまれている。毎月1回のペースで一度も休刊することなく現在まで300号を超えて発行、毎月、新聞の折り込みで周辺の家庭5万世帯に届けられている。製油所からのメッセージ、定期整備等のお知らせ、地元周辺に関する気軽な読み物など、地域の人々が安心して生活できるように積極的に情報を提供して、地元とのきずなを強めることをめざしている。

堺製油所では、毎年「フェニックス・テニス教室」(無料)を開催する。このテニス教室は近隣地域の方々を対象としており、親切丁寧、ボールを打たせてくれる回数が多いなど大変好評で、地域の人たちとのふれあいを深めるのに役立ち、地域社会に定着している。「企業の社会的責任を果たすことを前提に、ゼネラルグループに世間の人が正しい理解を持ち、支持してくれるよう積極的に働きかけていく」(同社35年史より)というのがゼネラル石油の考え方である。

 

 

 

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