ちなみにサービスの内訳は、家事援助が三〇〜四〇%、介護が二五%、子守や産前産後の世話等が五〜七%。残りが移送・送迎サービス等。その他、北海道ならではのサービスとしては、冬場の雪かきの依頼も多いという。「サービスの提供者の主力は、子育ての終わった五〇代の主婦の方が中心です。活動を始める前は、“専門的なスキル(技術)もないのに、手伝えることがあるのかしら”と不安がられる方も少なくありませんが、実際にやってみると主婦としての経験が生かせることも多いし、何より、ささいなお手伝いにも“本当にありがとう”と喜んでもらえるのがうれしいと、みなさんおっしゃる。また私自身もそうですが、親子の断絶や介護のたらい回しなど、高齢者の家族問題の深刻さを目の当たりにする機会も多く、逆に勉強の場を与えてもらっているとおっしゃる方も少なくありません。ボランティアとは、人を助けることによりそれを行う人が自分を高める喜びを持ち、自分以外の人生を勉強することにより、社会を広く知ることであると、つくづく感じています」
1994年
堀田理事長の転身に誘起され、講演会などの参加を通じて、団体設立の準備に取りかかる。
1996年9月
高齢者問題を社業に志す総合企画会社(株)CWEに支援・協力を要請する。
12月
130名の参加者を得て、「札幌微助人倶楽部」の設立総会を開催。
1997年1月
市内西区において活動開始。
7月
「泉北助け合い」の佐藤会長が、指導のために来札。
1998年8月
市内中央区に活動の拠点を移動。
1999年8月
NPO法人の認証を受ける。