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二月二二、二三日の両日に開催されたこのシンポジウム「新しいふれあい社会の創造 IV」は、一九九七年に始まり今年で四回目となった。今回は、初の試みとして、早稲田大学と周辺商店会が地元まちおこしの一環として行っているエイジングメッセとの相乗りで企画。先駆的福祉行政に取り組む全国市区町村長の集まりである福祉自治体ユニットにも参加を呼びかけて、早稲田大学人間総合研究センター、福祉自治体ユニット、エイジングメッセin早稲田実行委員会との共催として実施された。会場となった早稲田大学国際会議場には全国の自治体・NPO・ボランティア団体・企業等関係者をはじめ約三五〇名が参集した。

 

首長・自治体職員・NPO関係者らが多様なプログラムで二日間にわたり意見交換

 

さわやか福祉財団が例年開催するこのシンポジウムに込める理念は「市民と行政のパートナーシップ」による新しいふれあい社会づくり。今回は「地域おこしに取り組む大学商店街」という新たな要素も試行的に加え、また、各地の現状、具体的事例をもとに全体セミナーや分科会、交流・相談会など多彩なプログラムを組み込んだ。

「これまで訪問した全国の自治体や、自治体職員向け研修会参加者などから、市民団体の実態や連携方法などをもっと知りたいという声が上がって、ぜひそうした機会をつくりたい。それと昨年の国際高齢者年での、“高齢者福祉サービスで早稲田のまちおこしを”という早稲田大学や周辺商店会の取り組みに参加して得た手応えから、両者をドッキングさせた企画で財団がめざす“新しいふれあい社会づくり”を実践してみようと声を掛けたんですよ」とは、さわやか福祉財団の渉外代表・自治体プロジェクトリーダーでもあり、このシンポジウムの財団側責任者である和久井良一さん(68)。

 

 

 

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