堀田 お話を伺っていると、本当に奥様のことを心から思われて介護されておられるのがひしひしと伝わってきます。そんな中でさらに地域で痴呆の高齢者の方を支える「虹の会」を作られて活動もされてますね。
内藤 ボランティアをやるぞといって集まったわけじゃないんです。これも痴呆の真の姿を女房に教えてもらったからです。狛江(こまえ)にも痴呆老人が一二〇名ほどいまして、行政もどなたも手を出していなかった。ならば経験した者が手を差し伸べてあげようと同志を募って六年前に始めました。毎週一回、送迎付きでデイケアをしています。
堀田 今は何名くらいで活動されているのですか?
内藤 あまり大人数にならないように、八〜一〇名くらいがちょうどいいんですね。必ず、それと同数以上のボランティアさんが集まって、舞踊や歌などみなさんで楽しく過ごしています。