「立ち直れなくて」を読んで1]
霜田初子さん 50歳 群馬県
2月号の当世高齢事情、永六輔さんの声が聞こえてくるようでした。この詩は、アドバイスで用いられていましたが、私の祖母、祖父のこと、そして、老いた実の親と共生する心構えを応援してくれる道行きの灯りになりました。涙が止まりませんでした。介護はすばらしい。世界中でたった二人、生命が消えかかった時、この詩を身近におきたいですね。この素晴らしい言葉を、ありがとう、本、そして六輔さん。
「立ち直れなくて」を読んで2]
木下ヤイさん 70歳 東京都
人生は人それぞれですが、私も同じ経験をし、障害重度の主人を6年間自宅介護してまいりました。2000年にあと一歩という12月30日、74歳で亡くなり、四十九日前の手続きの残務に追われている毎日です。悲しみは尽きませんが、唯々亡き人を偲ぶばかりが残された自分の生きがいでしょうか。永さんの詩の通り、悔いない毎日を楽しみながら過ごすことが大事じゃないでしょうか。
それには生涯自分の趣味、経験を生かすこと。そして勇気を出して、介護のすばらしい体験をボランティアで手近なところから生かしてみたらどうでしょうか。
私は主人にやっていたヨガのマッサージを、近所の長寿室の人たちにやりとても喜ばれております。もう4年目になります。また20年以上になるヨガの指導など自分の進路をしっかり作ってがんばっています。
年齢と共に動から静に、望まなくとも出会うのですから、少しでも落ち込まず、今日を大事に生きてまいりましょうよ。大げさに考えず隣の人でもいいのです。手を取り合う機会から広く輪が広がるのです。活動あるのみです。
(編集部から)
「当世高齢事情」への投稿をありがとうございました。このコーナーの執筆者である清水勇男さんにも早速編集部を通じてコピーを回送しました。他のコーナーの執筆者の方々も皆様からの感想を楽しみにしています。ぜひ編集部宛お寄せください。