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死後を託せる組織

城本都さん 76歳 大阪府

初めて読ませていただきました。発足以来、わずかの間にこのような立派な福祉財団をつくり上げられたことは、堀田さんのご人徳です。介護保険の対象にならない人のケアは心の問題も含めとても大切です。また、身寄りのない私は、死後、一報さえすれば葬式はなくとも、遺言の執行、財産整理、家の片付けなどやってくださる組織ができることが一番の願いです。

 

成年後見制度は、そのためにできました。

 

介護の現場に、退職後の男ども来たれ!

中村英敏さん 60歳 和歌山県

退職して時間には余裕があったのでベテランの講師陣が担当する評判のよい養成講座に毎日通い、先日ホームヘルパー2級の研修を修了した。以前に3級を受講したがその際の内容と印象でこれでは役に立たないな―という事を実感していた。そんなことが2級受講のきっかけとなった。時代が大きく変わろうとしている今、いよいよ介護の現場でもその質が問われ、利用者に選ばれる段階に入ったようだ。

福祉や介護の現場では女性や比較的若い職員が多いようだが、利用者も多種多様であることを考えれば、性別や年齢に関係なくそれぞれの役目柄での仕事があるような気がした。退職後の人間が相互扶助とか家事援助に甘んじているのではなくて、男もしっかりと勉強をして積極的に介護の現場へ入るべきだと強く主張されていたNPOのベテランがいたことを思い出す。本当にそうだと思った。そんな中でデイサービスのレクリエーションが大きな役割を果たし、成果を上げていることも感じた。自分自身もレクワーカーの一人として、元気な高齢者として、ヘルパーとして、何か役に立つ道を探してみたいと思っている。全国の定年前後の方々に「ホームヘルパー養成研修」受講をお勧めしたい。そしてこれからの時代、退職後の男の生き方の一つとして、その豊かな人生経験をベースに介護の現場で選ばれる人材として多くの男どもが参入されることを願ってやまない。

 

それが、人の心を学ぶ道だと思います。

 

 

 

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