日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 社会科学 > 社会 > 成果物情報

情報誌「さぁ、言おう」2000年5月号

 事業名 高齢者のためのボランティア普及啓発活動
 団体名 さわやか福祉財団 注目度注目度5


そこでそのグループに提示した課題は、「地域を歩いて高齢者が寄り集まっている所を探せ!」

参加者は、果たしてそんな所が本当にあるのか、半信半疑といった面持ちでした。その中に一人、私が内心期待していた通りの調査をしてきた人がいました。永平寺町の民生委員・島田美恵子さん(65)。公民館や地区の集会所や寺社といった公共施設でなく、地域のごく普通の場所(誰かの自宅とか、往来、商店など)を探し回った結果、驚くべし、わずか84戸の区域に合計12か所のたまり場を見つけてきたのです。内訳は特定の人の自宅が5か所、商店が3か所、そして往来が4か所。

島田さんが作った地図を見ると、84世帯がかなり密集しているため、ほとんどこの地区全体が「近隣」といった感じもします。それにしても「こんなにたくさんのたまり場があるとは!」と本人もビックリしていました。長い間この地区を担当してきたのに、今まで気づかなかったのです。

たとえば、自宅開放型のたまり場の常連は、3人から5人程度と小規模で、必ずしも「向こう三軒」とは限らず、むしろ相性のよい者同士が集まっているようです。しかも(島田さんのレポートによれば)、「料理・手芸などをおしゃべりしながら教える」生涯学習型の家や、「相談に乗り、面倒をよく見る」福祉センター型の家、「話題を引き出して、まとめる」懇談・サロン型の家、それにお遊び中心型の家と、ホスト役の個性や持ち味でたまり場の性格にも違いが出ていました。

おもしろいのは、食品店など3店のたまり場は、いずれも情報の拠点になっているだけでなく、体の弱い高齢客のため他店からまとめ買いをしてくれるといいます。文字通りの便利屋でした。加えて戸外にも4か所のたまり場が見つかりましたが、主に情報や野菜の交換場のようです。

島田さんはたまり場のついでに、地区の人たちの誰と誰がどんな助け合いをしているのかも調べました。

合計10組が各々、おすそ分けや除雪、子守り等をし合っていました。

調査の結果、島田さんは驚くべき事実に気づきました。「これらの助け合いの輪に男性がいない!」。女性にも孤立している人がいます。彼らはどうやって自分の安全を確保しようとしているのか、これが彼女の新しい調査対象になるはずです。近隣助け合いを進めるために、まずこんな調査をしてみることをおすすめします。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
3,090位
(33,950成果物中)

成果物アクセス数
2,384

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2022年1月15日

関連する他の成果物

1.情報誌「さぁ、言おう」2000年4月号
2.情報誌「さぁ、言おう」2000年6月号
3.情報誌「さぁ、言おう」2000年7月号
4.情報誌「さぁ、言おう」2000年8月号
5.情報誌「さぁ、言おう」2000年9月号
6.情報誌「さぁ、言おう」2000年11月号
7.情報誌「さぁ、言おう」2000年12月号
8.情報誌「さぁ、言おう」2001年1月号
9.情報誌「さぁ、言おう」2001年2月号
10.情報誌「さぁ、言おう」2001年3月号
11.付録版「さわやか活動報告ニュース&にゅーす」2000年4月号
12.付録版「さわやか活動報告ニュース&にゅーす」2000年8月号
13.付録版「さわやか活動報告ニュース&にゅーす」2001年1月号
14.情報誌「さぁ、言おう」2000年10月号
15.付録版「さわやか活動報告ニュース&にゅーす」2000年11月号
16.LRT高速運転用信号システムの開発事業研究報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から