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われら地域市民

―企業・団体の社会貢献活動

「食」と「健康」をテーマに活動する

日清食品株式会社

 

「チキンラーメン」の日清食品株式会社を訪ねた。広報部の若い2人がインタビューに応じてくれた。蔦屋一重さんと鈴木恵美子さん。しまった、新発売カップめんの名前ぐらい覚えてくればよかった、と思ったがもう遅い。

即席めんという新しい食文化を創造した日清食品、「日々清らかに豊かな食をつくる、という社名の由来の下に、豊かな食文化を支援していくことを心がけています」と蔦屋さん。同社の社会貢献活動は「食」と「健康」の両輪をテーマとした活動が中心という。

「フーディアムクラブ」(フードとミュージアムの合成語)は、年会費3000円で誰でも入会でき、生活に役立つ食情報を提供するため「食」に関する「フーディアム・セミナー」や「フーディアム陶芸教室」など食文化イベントを開催している。毎月6回の食に関するセミナーや料理教室が本社ビル3階で開かれている。主婦を中心として常に定員を超え満員、1988年の発足以来間もなく1000回目になる。会員は現在約2000人。

「一般にある料理教室とどこが違うんですか」と2人に意地悪い質問を試みた。「単なる料理教室の先生ではなく雑誌や店で活躍されている一流の先生をお招きし、一流の腕と良質の話を提供しています」「料理とその周辺文化を一緒に学んでいただきたい」とお二人はその違いを強調した。取材の日、ちょうどセミナーが行われていたので会場をのぞいてみた。伝承料理研究家・奥村彪生氏の「江戸の川柳を食べる」と題した話に120名定員の会場を主婦が埋め尽くしていた。

 

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(写真上)蔦屋さん(左)と鈴木さん。

(写真下)フーディアムセミナーの様子。

 

 

 

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