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グループホーム推進事業

家庭が変われば社会も変わる。

ふれあい型グループホームへの挑戦

 

堀田 他の事業は社会のいろいろなふれあいの仕組みをつくり出そうという活動ですが、ふれあい型グループホームは家庭そのものを社会的なつながりに広げようという特殊な働きかけなんです。めざす先は新しいふれあい社会で理念は同じ。構想は以前からありましたが事業として始めたのは97年で昔は講演で話をしてもまったく反応がなかったんですよ(笑)。最近はとても関心が高まってきて急激な社会の流れの変化を感じますね。

神谷 確かに今はこちらに届くご質問の6割はふれあい型です。

鈴木 グループホームというと、痴呆症ケアのため、というイメージが強いんですが、いろいろな方のお話を聞くと、ふれあい型への関心やニーズが非常に高いんです。でも資金面でのご心配などで二の足を踏んでいる方が多い。ここをうまく克服できればさらに広がるだろうと期待しているんですが。

堀田 血縁に頼らない暮らし方、これは人類にとってまったく新しい試みなんです。だから課題は多いです。でもいずれ、弾けるように広がる時期が来ると見ています。その時ハード面は企業から知恵が出てくるでしょうが、ソフトの部分は心を基本とした道筋を外れないように、しっかりわれわれが見守る必要があるわけです。

鈴木 特に女性に、ミニデイサービスからふれあい型グループホームヘ発展させたいという人は多いですよ。

神谷 これまで発行した案内書第1部、第2部は大変好評でしたし、さらに改訂版を重ねて情報を全国に流していきます。また、外部の専門家の方々との「グループホーム推進委員会」で引き続き意見交換や情報分析をしながら、いずれ個々の事例である「点」を線に、そして面へ発展させたいですね。全国的なグループホームのネットワークづくりもぜひ積極的に働きかけていきます。

 

グループホーム推進グループ:◎V神谷和夫、鈴木寿子

 

 

 

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