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2005年戦略プロジェクト

全国でふれあい組織づくりを促進させる特別部隊

 

堀田 2005年をターゲットに一気にふれあい組織を広げようと、「上から下から横から」3つの方向性を持ってプロジェクトを始めたわけですが、予想以上の成果が出ていますね。

米山 草の根から見ても自治体や三協さんとの関係は変わってきましたよ。下からの働きかけで基盤となるインストラクター養成は各地で非常に前向きな候補が挙がっています。加速度的に広がっている感じですね。

和久井 自治体をどう動かすか、もちろん簡単ではないけれどもこちらが提言、情報発信すると相手からも情報が入ってくる。昨年のシンポジウムで参加者から「日本が動くのを感じた」という感想、うれしかったですね。

丸毛 前向きな反応を得ると達成感があります。ただ残念ながら市民団体との協働を真剣に考える自治体はまだ少数。具体例を持ってとにかくくり返しアプローチすることが必要だなと。

丹 横の連携を模索する「地域協同」でいえば一番前向きな取り組みがJA*さん。社協は大組織でなかなかむずかしいけれど、でも市社協と草の根との連携は現場同士生まれてきています。生協も動きが見え始めました。

山本 実験的試みとして「これからの福祉を考える会(横浜)」を昨年みなさんとつくって、8月には地元の農協、市民団体、生協等が一堂に会しての1日研修を実現できたのはとてもよい経験になりました。

米山 ある区民大学で言ったんです。市民団体のない所はこれから惨めですよと。そんな提言をすると、ぜひ力を貸してほしいという要望がかなりの行政から来るんですね。この手応えを大切にして、どんどん推進したいですね。

丹 今、山本さんと全国を回りながらいろいろな連携事例を集めていますので、それを地域の思いのある方々につなげていければと。和久井さんも米山さんも私もみな企業OBなので、そうした経験もうまく生かしながら働きかけていきたいですね。

 

*JA…農協

 

 

 

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