シニアレディース
大月猿橋、シニアレディース 初登場にして初優勝!
堅実プレーで天然芝コートを制す
優勝 大月猿橋(山梨)
準優勝 保険センターB(徳島)
第3位 シニアレディース大野原(香川) 京都久美浜(京都)
シニアレディースクラス出場チームの前に立ちはだかったのは天然芝コートだった。大半のチームがふだんの練習は砂コートで行っているため、思うところまでボールが届かない。結果、送りダマ、付けダマなどを正確に行える距離感に優れたチームが強さを発揮した。
予選リーグ戦を3勝全勝、それも得失点差32という驚異的な強さで決勝トーナメント戦に進出したのが、保険センターB。地域の保険センターで行われていたGB教室の卒業生によるチームで、全国大会初出場。しかし、GB歴10年以上、地元の親善大会で強豪・小松島などと腕を交えているベテラン揃い。決勝トーナメント戦に入っても、川崎町しゃくなげ(宮城)、京都久美浜を強攻作戦で倒し、決勝戦へ。一方のトーナメント枠からは、やはり予選を全勝で突破した大月猿橋が、北天満ローズ(大阪)、シニアレディース大野原の常連組を破り、順調に勝ち上がった。大月猿橋は、今クラス初登場。とはいえ、平成2年の南関東地区選手権優勝の実力派。関東近県のオープン大会にもたびたび足を運んでいる研究熱心なチームだ。
決勝戦、先攻は大月猿橋。赤1番の清水光子選手が、第2ゲート前、第2ラインぎわに進むと、保険センターは第3ゲート方面へ。以降、大月猿橋は、第2ラインぎわ、保険センターは第4コーナー付近ヘボールを集めるが、ともに甘い位置。最初に突っ込んだのは保険センターだった。赤2球をアウトボールにして次々とゲートを通過するが、その間に大月猿橋は、第2コーナー付近で立て直しに成功。逆に今度は白ダマをアウトボールにしてから各ゲートを通過し、5分前には赤9が上がる。ここから保険センターが猛反撃に出た。ダブルタッチをきっかけに11-15まで追い上げ、競技時間終了。最後の打者となった白8の福田トミ子選手は第3ゲートを通過し、続けて同点の上がりをねらうがわずかに外れ、その瞬間、大月猿橋の初優勝が決まった。
大月猿橋は、市の予選会から負けなし。ボールの連係を一番に考える堅実プレーが勝利を呼び込んだ。
「優勝なんて夢みたいです。岩手で楽しんでこようねって旅行気分で出掛けたのに。気楽にプレーできたのがよかったんでしょうね」(小笠原貞子主将)。