シニア
フレンドスポーツ、石坂、渡辺両輪の活躍さ激戦のシニアを制す
チームワークが生んだ手堅い正攻法の戦い
優勝 フレンドスポーツ(鹿児島)
準優勝 山梨県甲府山城(山梨)
第3位 松山城南(愛媛) 松丘(青森)
今大会のシニアクラスヘの参加チームの平均年齢は69.4歳と、70歳台を割る状況になった。また、ミドルクラスで活躍したテクニシャンがヤングシニアとして参入し、岩本悦夫主将(60歳)が高知クラブに、林和平主将(61歳)が国引(島根)に、青木貞男主将(61歳)が山梨県甲府山城に、金尾繁弘主将(61歳)が鹿骨クラブ(東京)にそれぞれ登場し、波乱の目になった。
予選リーグ戦では、優勝候補と目されていた岩手湯の里(田畑日出春主将)は2勝同士の対決で鹿骨クラブに5-14と完敗。高知クラブも2勝対決で球友(宮崎)に6-14と完敗する波乱が起きた。
決勝戦は、鹿骨クラブ、国引を下し、準決勝で松丘を17-17の同点決勝でかろうじて勝った甲府山城と、てだこOB、岩手白樺、松山城南に完勝したフレンドスポーツの顔合わせ。先攻は余裕があるフレンド。赤1の渡辺喜秋選手が第2ゲート右斜め前、ラインぎわに進む。準決勝の疲れが見える甲府山城は、白2の松島恒治選手が第2ゲートと第2コーナーの中間地点に進み損なってアウトボール。赤3の松下一文選手が第2ゲート前の赤1につなぐと、白4から白8まで第1ゲート通過を見送る。第2ゲート正面に進んだ赤9を見て、甲府山城は強攻策に出る。白10以降、白4から白8までが一気の第2ゲート通過をねらい、すべて失敗し、ボール配置がバラバラになる。一方、フレンドは手堅くボールを連係し、機を見てのダブルタッチの2打権で甲府山城を封じ込み、悠々と14-7で完勝した。
フレンドは経験豊富な石坂義治主将、渡辺選手の両輪が連係を組み、初出場の3人をカバーし、一戦一戦手堅い正攻法の戦いで勝ち進んだチームワークの勝利。
「出場権を得てから毎日練習してきました。初出場の3人をなんとかリラックスさせ、練習の成果が出せました」(石坂主将)
一方、甲府山城は、熱血漢・青木主将の闘争心でチームをまとめ、しばしば強攻策で相手を圧倒し、接戦をしのいで勝ち上がったが、決勝戦ではそれが裏目に出て完敗した。3位の松山城南、松丘はともに熟練のシニアチーム。よくチームをまとめ準決勝に臨んだが、百戦錬磨のフレンド、荒武者・甲府山城に屈した。しかし、今後もシニア対ヤングシニアの熱戦から目が離せなくなる予感が漂う。