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決勝戦、先攻は栃木が取り、後攻は渡辺クラブとなった。1巡目、栃木の赤1の大曽根選手はアウトボール。白2の渡辺主将は一気に第1、第2ゲートを通過し、第3ゲート左斜め前に進む。赤3の金沢選手、赤5の小口主将は白2へのタッチをねらいながら、第4コーナー寄りに進む。そして、赤7の柴崎選手が白2をアウトボールにし第3ゲート前に進み、赤3のダブルセットに入る。以後、栃木は、ダブルセットで渡辺をけん制し、赤9の山野井選手の2度の合わせダマでチャンスをつぶす。終盤、渡辺に追い込みのチャンスかと思われたが、わずかに及ばず、栃木に逃げ切られた。

栃木は、山野井選手の加入が勝因。山野井選手は、昨年の全日本選手権出場後、手の血豆が破れるほどの猛練習を積み、今大会に臨んだ。結果、栃木は、これまでの小技中心のチームに長距離砲が加わって、両面での作戦が可能になり、難敵の天然芝コートを克服した。

「予選リーグ初戦で1敗を喫して、あとは負けてもいいから自分たちのGBをやろうと肩の力が抜けたのが逆によかったと思います。不思議なものですね、これまでは勝とうと思っても勝てなかったのに…」(小口主将)

準優勝の渡辺クラブは久しぶりに渡辺伸代表が主将を兼任し、かつての楽しい魅せるGBを再現。メンバーもリズムにのって決勝までコマを進めたが、栃木にしてやられた。

 

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(左上)渡辺クラブは、久しぶりに渡辺代表が主将を務め、魅せるGBを再現

(右下)準決勝、御殿場クラブの勝間田選手(24)、最後の1打がゲート通過できず…

 

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岩手矢巾は、準決勝で栃木にくやしい内容負け

 

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準々決勝で御殿場クラブに惜敗したさつま、立和名選手(16)

 

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21歳の中村主将率いる金岡フレンズ(大阪)が健闘

 

予選リーグ戦

 

(4チームごとのリーグ戦。○チームはトーナメント戦へ進出。数字は勝-負)

 

岩手盛岡(岩手) 2-1

美馬三頭(徳島) 1-2

雷鳥(富山) 1-2

○栃木(栃木) 2-1

 

桜友会(愛知) 2-1

○岩手矢巾(岩手) 3-0

大分姫島(大分) 0-3

東広島GBC(広島) 1-2

 

久保原壮年会(宮崎) 1-2

山辺りんどう(山形) 1-2

○新日鉄君津(千葉) 3-0

鳥取クラブ(鳥取) 1-2

 

臂岡(兵庫) 1-2

○ザ・長野(長野) 3-0

ドルフィンズ(長崎) 0-3

山梨県大月富浜(山梨) 2-1

 

岩国オレンジ(山口) 0-3

ニュー・ワカヤマ(和歌山) 2-1

ゆたか豊球(福井) 2-1

○岩手銀河(岩手) 2-1

 

マルコ会(佐賀) 1-2

○岩手こずかた(岩手) 3-0

辰口中央(石川) 1-2

東一クラブ(埼玉) 1-2

 

長田愛球会(沖縄) 2-1

○御殿場クラブ(静岡) 3-0

十川ゴム(奈良) 0-3

北斗クラブ北支部(北海道) 1-2

 

浦田GBC(青森) 0-3

○渡辺クラブ(神奈川) 3-0

マキノ球友(滋賀) 1-2

今治若葉(愛媛) 2-1

 

ふくしま(福島) 1-2

○金岡フレンズ(大阪) 2-1

伊賀忍(三重) 1-2

松井田ミドル(群馬) 2-1

 

立川C(東京) 1-2

○京都嵯峨(京都) 2-1

博多クラブ(福岡) 2-1

黒埼TKE(新潟) 1-2

 

まくわクラブ(岐阜) 1-2

○さつま(鹿児島) 2-1

秋田ドリーム(秋田) 1-2

島根選抜(島根) 2-1

 

川崎クラブ(宮城) 2-1

○小豆島(香川) 2-1

岩田北上東(岩手) 1-2

小川ニュータウン(茨城) 1-2

 

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