(a) 長さ450mm程度のコンテナに収容可能なもの。
(b) 「救命いかだの流れに近くなるようなもの」を削る。
(c) 横揺れ角度の限度を±45度とする。
5] 第5回作業部会
a. 委員会の決定を受け、48時間型SARTについて、検討を進めることとした。
b. 距岸別要救助海難船舶隻数の資料を含めて検討し、待ち受け時間48時間について更に検討する。
c. SART浮体について、提案されたものにより細部設計及び試作を行なうことを決定した。
d. 小型軽量SARTについては、メーカーにおいて、電池の配置を含め再検討し、設計を見直して試作することを決定した。
6] 第6回作業部会
a. 小型軽量SART及び浮体の試作品について評価を行い、次年度に向けて次の改善を行なうこととした。
(a) 小型軽量SART
なお一層の小型軽量化を図るため、メーカーは、次について検討する。
・モジュールの見直しによる消費電流の低減
・電池の形状変更による小型化の可能性
・モジュール部分と電池部分で二つ折りにする等による形態性の改善
(b) 浮体
・喫水面を大きくして、波への追従性をよくして、海面からの高さの変化を極力小さくする。
・収納ケースを見直し、より軽量なものとする。
・風浪による支柱の屈曲を防止するよう改善する。
4.4 平成12年度作業部会
1] 第1回作業部会
a. 本事業推進のフィロソフィーとして、現行SARTのIMO要件を変更することは難題であることから、まず携帯電話をイメージしたSARTを開発し、関係省庁、団体等に有効性と必要性を認識させ、国内の海域で広く普及させることを考えつつ、次の段階としてIMOへ提案する方向性を見出す。
b. 小型軽量を図るうえで欠かせない円偏波方式アンテナについては、海上実験が必須の課題であり、実験局の免許取得について関係省庁と早急に調整する。
c. 11年度に提案された角型電池については、作成は可能であるが、開発費用の面で困難であることが判明したことから、外国製を含めて再調査することとされた。