4.3 平成11年度作業部会
1] 第1回作業部会
a. SARTに121.5MHz誘導信号を付加することについては、委員会の決定に委ねることとし、作業部会は、それまでの間はこれを切り離して考えることとした。
b. 次回委員会までに、次世代SARTについてのアイデア、SARTの作動所要時間、オトレリーズ及びSARTの浮体について検討することとした。
2] 第2回作業部会
a. COMPARの資料を検討した。
b. 次の項目について検討した。
(a) 最近の海難事例を調査し、IMOの要件の妥当性を検証する。
(b) SARTのアンテナ高さ1メートルの妥当性を検討する。
(c) SARTの小型軽量化について、モジュールの小型化について検討する。
(d) 所要電力を得るための電池能力の把握
c. 可能な限り、つぎのようなSARTについても検討する。
(a) 携帯型SART(パーソナル型SART)
(b) 本船のSARTを補完する小型軽量SART(生存艇積付け型SART)
3] 第3回作業部会
a. 相互干渉(ピンポン現象)について調査した。
b. 次の2形式にっいて概案を作成することを決定した。
(a) 48時間待ち受け8時間送信のSART(48時間型)
(b) 24時間待ち受け8時間送信のSART(24時間型)
c. 投下式SARTの浮体構造は、ビューフォート6(風速11〜14msec)において、横揺れ±12.5度とし、本体と電池部分の分離型について次の2形式の概案を作成する。
(a) SART本体の質量1kgで、アンテナ高は海面上1m
(b) SART本体の質量500gで、アンテナ高は海面上50cm
4] 第4回作業部会
a. 国産電池を使用した48時間型及び24時間型SARTの概要が示され、検討の結果、尚一層の小型化について検討することとされた。
b. 小型化に関連して、円偏波方式アンテナSARTの論文が紹介され、これについては引き続き調査することとされた。
c. 投下式SARTの浮体構造が提案されたが、予想以上に大型となった。これは、横揺れ角度の限度を±12.5度にしたことによるものである。そのため、つぎのように修正することとした。