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この結果から位置6]と位置7]の間で電界強度が最大になる位置があった。このノイズの周波数は160.91MHzであったが、この周波数による暴露甲板上の電磁放射は操舵室内の機器から出ているものと考えられる。

 

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図10-11 操舵室内の電界強度分布

 

・操舵室内の電界強度最大点におけるQP検波計測

操舵室内の電界強度分布の計測で求めた電界強度最大点においてQP検波による計測を行なった。

周波数は156MHz〜165MHz、垂直偏波で操舵室と機関制御室を同時計測した。

図10-12に示すように操舵室内の電界強度はピーク値検波と比べて大きな値を示した。

ピーク値検波の時はIEC60945の限度値を超えた周波数が2点であったが、QP検波の時は6点あった。最も電界強度が大きい160.91MHzでは約5dBの増加であったと同時に他の周波数の電界強度も同様の傾向であった。

図10-12-(b)の160MHz付近の周波数は計測システムの放射ノイズである。

 

 

 

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