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施設の規模別でみると、施設の種類間ほど規模間の違いは大きくない。

施設の設立後年数別についても、各年数間にそれほど顕著な差はみられない。ただ、「20年以上」で「高い」とみる施設長の割合が増加傾向にあるのが、注目される。

「特別養護老人ホーム」に限ってみると、「ちょうど良い」とする施設の割合が35歳よりかなり下がり、その分35歳のときより「高い」と認識する施設長が増えている。

施設の規模別にみると、「101人以上200人以下」で「ちょうど良い」がそれ以外の規模に比べて高いのが特徴になっている。設立後年数別では大きな特徴はない。

 

(5) 最高年齢

「ちょうど良い」の割合は、45歳より若干増えたが、一方で「高い」と考える施設長の比率も増えて全体の3割近くに達している。50歳代半ばの職員の給与水準に対しては、改善の必要性を認識している施設長が相当数いる一方、厳しい見方をしている施設長もかなりいることを示すものといえよう。

施設の種類別にみると、「特別養護老人ホーム」を除くと「ちょうど良い」及び「低い」が減少し、「高い」との認識が増加している。最高年齢職員の賃金水準については、改善が必要との認識がやや減少の方向にある。

施設の規模別でみると、規模による違いはあまりない。

施設の設立後年数別でみると、「低い」と認識する者が「5年未満」でかなり多くなり、5割になっている点が注目される。

「特別養護老人ホーム」に限ってみると、他の施設と傾向を異にしており、「ちょうど良い」が35歳、45歳に比べて大幅に増え、そのかわり「低い」及び「高い」と認識する者がやや減少して、現状で良いと認識する者が多くなっている。

施設の規模での違いはあまりみられない。設立後年数別では、「5年未満」での「ちょうど良い」の割合が他の年齢階層に比べてかなり少なく、そのかわり「低い」と評価する施設長が相当ある点が目立っている。「5年未満」においては、給料月額がかなり低いと思われることがこのような評価に繋がっているのであろうか。(もっとも平均年齢が45.8歳ということは、いわば45歳に対する施設長の認識を尋ねたのと同じことといえる。「5年未満」の最高年齢職員については、他の年数階層の最高年齢職員と同列に論ずるのは適当ではないのかもしれない。) (第48表参照)

 

 

 

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